Q14.理解とは何か?

A.自分の行動可能性を見いだすこと

 普遍的な意味を知るということは、そのことを理解するということでもあります。何かを理解するということは、その何かに関連する行為を知るということで、完全に理解したならばその関連する行為をすべて知り尽くしたということです。
 たとえば、Aということを理解したなら、ある状況においてAを適用すると何が起こるかわかります。
 友人のAさんをよく理解しているなら、どんな場所や状況でどう振る舞うかわかります。数学の公式Aを理解しているなら、Aにどんな数字を入力しても答えを出すことができるということです。
 もし、その事柄をいかなる状況に当てはめてもわかるなら、100%理解しているといえます。ある状況だけでしかわからないなら、少し理解できたといえます。こうした結びつきの多さが、理解の浅さ深さといえ、それは0〜100%と表現できます。
 何が起こるかわかるということは、そのとき自分が何をすべきかわかるということです。「わかる」というのは、自己の行動可能性の分岐、すなわち何かについて行動を決定できるようになることなのです。