2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧
A.言葉は思考のループを循環する わたしたちは、意味記憶として獲得した言葉を使って、頭の中で考えを巡らすことができます。 この言葉で考えるときの脳のはたらきを述べましょう。これも思考ですから、既に述べたように、前頭前野と聴覚連合野での信号の循…
A.言葉は5種類のフレーズの組み合わせで構成される 言葉は脳の思考のループ回路で循環しています。このループの一周に対応する構造が言葉にあります。それがフレーズです。 フレーズは、文よりも小さく単語よりは大きいもので、文を構成する要素です。その…
A.フレーズが思考の最小単位に対応する 5つのフレーズの内の、述語、主題、句説明の3つのフレーズの組み合わせにより、構文のパターンが決まります。残りの語説明、文説明のフレーズがありますが、これはこの4文型のバリエーションとして考えます。フレ…
A.意味とは行為のこと 脳では、言葉はフレーズの大きさではたらいています。では、フレーズの中にある単語とは何でしょうか。単語の持つ意味とは何なのか考えてみましょう。 言葉の意味と言われると、どんなことを答えるでしょうか。一般的には、「猫」の意…
A.自分の行動可能性を見いだすこと 普遍的な意味を知るということは、そのことを理解するということでもあります。何かを理解するということは、その何かに関連する行為を知るということで、完全に理解したならばその関連する行為をすべて知り尽くしたとい…
A.思考は未来の自分への命令 そもそも人間はなぜ言語を話すのでしょうか。動物にも言語に似たものはあります。いろいろな信号を出して仲間に感情を伝達したり、情報を伝達したりしています。また、チンパンジー、イルカ、オウム、ボノボなど知能の高い動物…
A.意味の完全性−不完全性スペクトルがある 言葉を構成する要素に単語があります。言語を行動調整作用と考えたとき、単語の品詞によってその力が違うことがわかります。 たとえば、「逃げろ!」という言葉は相手の行動を強く変化させますが、「逃避」ではよ…
A.モノの名前とは行動のための分類 こうした組み合わせになってはじめて明解な意味を持つことがわかります。自動詞以外は、完全な意味を持つ文の破片であり、不完全な意味しか持たないということ、単語には意味の完全性の度合いがあることがわかるわけです…
A.語の意味は身体行為を基準とした系統分類 かつてクジラは魚だとされていました。あるいはコウモリは鳥だとされていました。その見た目から分類すると、魚や鳥に思われるわけです。 もちろん、見た目といっても形だけではありません。模型の鳥や魚は鳥では…
A.音声ではなく口の動きを感じ取る 運動イメージ――体の動く感じをとらえることは、単語の意味を正しく理解するだけにとどまりません。リスニングにも大きく影響します。 英語の発音でよく言われるのが、実際の発音はテープやCDにあるようなものとは違うと…
A.身体運動感覚にメタファー・シネクドキー・メトニミーにより広がりを作る 言葉の意味は、身体運動感覚のコアがあります。そしてそれだけでなく、そこから3つの法則を使って意味が広がりを見せます。 その法則がメタファー、シネクドキー、メトニミーです…