2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

Q1.脳とはどんなものか?

脳は大きなあみだくじ 現在、脳=心とする本もあります。脳が心のカギを握っているのは間違いありません。そこで、脳がどのようなものなのかを簡単に説明しましょう。 脳のしくみを単純にイメージするなら、あみだくじのようなものだと思ってください。ずい…

Q2.脳で何が起こっているか?

脳には信号が流れている 現代は、脳の中の血流量の変化や電磁波をとらえる機械により、脳のはたらきかたがかなりわかっています。それらを少し見てみましょう。 それは脳の内部でどのように信号が流れるのかということです。(図1、2参照) 母親に「部屋を…

Q3.脳を解く重要ポイントは?

コンピュータとの違いこそ鍵 脳がどのように記憶するかを考えてみましょう。 記憶はとても大切なものです。もしも子供のころの思い出がなければ人生は寂しいものですし、学校の勉強では記憶する難しさをたっぷりと感じさせられます。どうすれば、よく記憶で…

Q4.記憶は何種類あるか?

回路の種類で記憶は7つに分かれる 記憶というと、すぐに思い浮かぶのは英単語の暗記のようなものです。しかし、実は記憶の種類は一つではなく複数あるのです。そして、一つ一つが異なる方法で、異なる脳の部分により記憶されています。 記憶の分類は研究者…

Q5.一時記憶とは何か?

【一時記憶】海馬を通るループ回路の記憶 記憶において最も重要と考えられる器官に、海馬(図1、2を参照)があります。脳内出血などで左右の海馬の機能が失われると、新しいことが記憶できなくなるのです。 海馬を左右ともに障害された患者に会うとします…

Q6.【エピソード記憶】とは何か?

【エピソード記憶】大脳皮質の連鎖ループの記憶 海馬の一時記憶は、その後、各連合野に移動し、半永久的な記憶になります。その半永久的な記憶は、エピソード記憶と意味記憶に分類されます。 エピソード記憶は、過去の出来事の記憶です。個人的な経験として…

Q7.意味記憶とは何か?

【意味記憶】大脳皮質の単ループの記憶 長期記憶のもう一つが意味記憶です。 意味記憶とは、物とその名称などの組み合わせの記憶です。最も記憶らしい記憶といえるでしょう。いつ覚えたのか思い出せないが、知識として知っているものです。 この意味記憶こそ…

Q8.運動性記憶とは何か?

【運動性記憶】エラー消去方式の線の記憶 運動性記憶は、ピアノを弾く、自転車に乗る、ワープロを打つなど、体を動かし方を覚えることです。反射的な、いわゆる体で覚えるというものに相当します。 運動性記憶は、試行錯誤により作られる訓練の記憶といえま…

Q9.プライミング効果とは何か?

【直感=プライミング効果】大脳皮質の組み合わせの線の記憶 プライミング効果とは聞きなれない言葉と思います。プライミング効果とは、意識させずに情報を提示することにより、次の作業の判断が速くなったり遅くなったり、あるいは正確になったり不正確にな…